○活性水素の寿命 |
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ところが、ことはそれ程単純ではないのです。それは、活性水素の寿命という問題です。活性水素の半減期は1/3秒だという説に従いますと以下のようになります。
活性水素の最初の値を1だとしますと、1/3秒後には最初の1/2となります。
2/3秒後には最初の1/4となり、3/3秒後つまり1秒後には最初の値の1/8の量となります。さらに、4/3秒後には1/16、5/3秒後には1/32、6/3秒後つまり2秒後には最初の値の1/64になるという計算になります。
なにせ、活性水素は数分の1秒という単位毎に減少しているのですから、その検出となると容易なことではありません。検出法もしたがって、検出の速度が数分の1秒以下という迅速さを満たす性能をもたなければ、検出測定など不可能だということになります。
したがって、活性水素を問題にするより分子水素の多寡を調べればいいのだということなのです。ところで、既に述べましたが本年三月私は「簡易水素センサ−」とでも呼ぶべき画期的な機器が開発されていることを知り、この水素センサ−を使っていろいろな水を調べているうち、次のようなたいへん重要な事実に気づくことになったのです。 |
1. |
まず第一に、私たちが普段飲んでいる水、つまり水道水には「水素」はほとんど含まれていないことが分かったのです。「水の中には水素は含まれていない」ことについては高校の化学で習いましが、このことは次のように言い換えることができるのです。
つまり、たとえ(最初のうちは)水素ガスが豊富に含まれていた水であったとしても、水素は急速に放散し失われてしまうため、結果的に「水の中には水素ガスは含まれていない」ことになるというわけです。 |
2. |
次に、コンビニやス−パ−に並んでいる自然水やミネラルウォ−タ−などの水製品も、同様に「水素はほとんど含まれていない水である」ことが判明しました。 |
3. |
また、全国各地にある○○○の名水、△△△の銘水、×××の天然水と呼ばれている水の中もやはり「水素は殆ど含まれていない水に過ぎない」ことも分かりました。 |
4. |
さらに、私が過去十六年間にわたって追求してきた水「電解還元水」についても調べたところ、還元水も生成された直後こそ「水素豊富水」であるといえるものの、その後水素は急速に放散し失われてしまうため「水素欠乏水」となってしまうという事実です。
水素原子は原子番号一の最も小さな元素というわけですから、どのような微小なすき間からも抜け出し放散してしまうというわけです。
私の表現を使えば、「水素センサ−」の登場によって過去のいい加減な名水神話は崩壊してしまったということになります。 |