■NO.3 活性酸素
○ 2パ−セントが活性酸素になる
活性酸素は、例えていえば車のエンジンから発生する排気ガスのようなものです。
ガソリンを食物に、また空気を酸素にたとえますと、ガソリンが燃えたあと発生する排気ガスに相当するのが活性酸素だというわけです。
ところでこの場合、口から摂った食物を燃やすために肺から取った「酸素」のうちの約2パ−セントが「活性酸素」になると考えられています。
私たちは1分間に約20回くらい呼吸していますが、その呼吸の度毎に体内では活性酸素が発生していることになるというわけです。
1回の呼吸で吸い込む空気の量は約500CC 位ですから、1分間には約10,000CCの空気を吸い込むんでいることになります。ところで、その空気の約20パ−セントつまり2,000CCが酸素だということになりますが、その内の約2パ−セントつまり40CCが「活性酸素」になるというわけです。
私たちの体内では毎分約40CC相当の活性酸素が発生している計算になり、これは1時間では2,400CC、1日では57,600CCの活性酸素が発生している計算になります。
したがって、このように体内で絶えず発生している大量の活性酸素のために、私たちはどうしても病気に追い込まれることになりがちだというわけです。
とはいえ、私たちの体内には「活性酸素」を消してくれる酵素が備わっています。
代表的なものとしては、SOD(ス−パ−オキサイド・ディスムタ−ゼ)、カタラ−ゼ、グルタチオン・ペルオキシダ−ゼ・・・などがあります。
ところが、年齢が進むにつれこれらの酵素の働きだけでは活性酸素をうまく処理し切れなくなる。その結果、いろいろな病気に追い込まれることになるというわけです。
ある医学書によりますと、人間の一生の間に体内には約1億個のガン細胞が発生する、と書かれています。
ガンの好発する年齢つまりガン年齢を仮に50歳だとしますと、50年間に1億個のガン細胞が発生している計算になります。ということは、1年間では2百万個の発生、1日あたりでは5千個以上のガン細胞が体内で発生している計算になるのです。
したがって、私たちは毎日発生する5千個のガン細胞を処理する必要があることになります。処理できなければ、私たちはガンで命を落とすことになるというわけです。
○ 活性酸素を消す「活性水素」
要するに、「活性酸素」さえうまく処理することができれば、私たちは健康と長寿をまっとうできるというわけです。
ところで、活性酸素の作用機序とは「酸化作用」にありました。
したがって、活性酸素の(特別強い)酸化作用を抑えてやるには、酸化作用の逆の作用を持つ物質が必要となるわけです。 |
NO.4 活性水素 --->>>
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