■NO.14 腸内微生物の変身
腸内微生物を「善玉菌」と「悪玉菌」に分けて考えるというのが、現代腸内微生物学の趨勢のようです。
ところが、このような考え方は根本的に間違っています。
腸内微生物は百種百兆個といわれていますが、これらはすべて一つ残らず「善玉菌」だと考えるほかないのです。なぜなら、そのように考えなければ腸内微生物学そのものが成り立たないからです。腸内微生物学そのものを否定することになるからです。
腸内微生物と私たちとは「運命共同体」なのです。
例え話で説明してみましょう。
あなたの消化管の中にも百種百兆個の微生物が棲んでいます。
ところで、このうちのたとえば一兆個が仮りに「悪玉菌」だと仮定しましょう。
つまり、この一兆個の微生物たちが悪臭便の原因であるニトロソアミンを大量に作ってあなたを肝臓ガンで死に追い込んだと仮定しましょう。
この場合、あなたをガンで倒した微生物たちは「やったぞ。乾杯」というでしょう か。
そんなことはありえません。
なぜなら、乾杯する間もなく彼らはあなた共ども火葬場で焼き殺されてしまうことになるからです。このようなバカげたことを彼らがやるはずがありません。
難しくいいますと、生物の生存を支えているのは「生物生存の原理」であり、これは「自己保全・種族保全および進化」を意味します。
生物生存の原理から考えますと、腸内微生物があなたを倒すことは「自己保全・種族保全・進化」の原理に反することになりますから、彼らが自分たちの生存原理に反する行動をとるはずがない、という結論になるのです。
したがって、腸内微生物は「百種百兆個」のすべてが一個残らず、本来は「善玉菌」だというほかないのです。
ところが、現代腸内微生物学は「善玉菌」と「悪玉菌」に分けて平気でいるのです。
このような学問は、生物学とはいえないことになるのです。
なぜなら、生物学とは「生物生存の原理」を追求する学問であるからです。
「生物生存の原理」を追求する学問が、「生物生存の原理」を否定したのでは、その学問は生物学とはいえないことになるからです。
要するに、本来善玉菌であるはずの腸内微生物が、私たち人間の方の過失によって一見悪玉菌のような行動をとるかのように見えている、というに過ぎないのです。
では、どうして彼らは一見悪玉菌のような行動を取るのでしょうか。
その原因は「水素欠乏水」(しかも、塩素消毒された)にあるというほかありません。
なぜなら、飲料水を「水素欠乏水」(水道水など)から「水素豊富水」に換えてやるだけで、「胃腸内異常発酵」は簡単に改善されることになる、つまり「悪臭のない、きれいな便」を排泄するようになるからです。
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NO.15 現代医学は「川下医学」に過ぎない--->>>
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