○ 水素精製の新技術 |
5月5日(月)付け日本経済新聞朝刊9面には次のような記事が掲載されています。

日本ガイシは、都市ガスなどから効率よく水素を取り出す分離膜の開発に成功した。触媒を使って水素を精製する従来の方式に比べ、装置の体積を五分の一程度に抑えられる。燃料電池自動車に水素を供給する「水素ステーション」向けに応用できると見ており、エネルギー大手などに売り込んでいく。水素分離膜は直径三センチメートル、長さ三十センチメートルの円筒状。密度の異なる三層の円筒状のセラミックに、パラジウム合金の薄膜をメッキしている。パラジウムは水素だけを通す性質を持ち、円筒の内部に都市ガスなどを送ると水素だけが薄膜を通過する仕組み。圧力などの条件にもよるが、水素の濃度が五十%のガスを分離膜に通した場合、濃度を九九・五%まで高めることができるという。日本ガイシは微細な穴が均質に開いているセラミックを開発。セラミック表面のばらつきが小さく、パラジウムの合金を二マイクロメ−トルの薄さでメッキできるようになった。パラジウムを水素の分離に使う方法は以前から知られていたが、セラミックを活用することで高価なパラジウムの使用量を減らし、大幅なコストダウンを可能にした。・・・
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○ 水素豊富水が急速に普及する |
現在開発されている家庭用燃料電池用の水素精製装置(改質器)はエアコンの室外機を一回り大きくした程度、価格も50万円前後といわれています(「水素豊富水ガイド・3」参照)。
これに対して今回開発された技術では、新装置はちょうどト−スタ−程度の大きさになるものと考えられますし、価格は10万円前後ということも期待できます。
家庭用燃料電池というのは、水素と酸素の化学反応によって得た電気エネルギ−を光源・熱源・動力源として使おうとする装置ですが、排出されるのは水だけということで究極のエコエネルギ−として期待されており、出力1KWで一般家庭の電力需要をほぼまかなえると予測されております(燃料電池車については、排出される水の凍結という問題を解決しない限り温暖地域以外では走行できないという限界を抱えていることになります)。
ところで、今回のような新技術が発表されるたび私は無性に嬉しくなってきます。
なぜなら、より小型で安価な水素精製装置が普及するようになれば、それだけ早く「水素豊富水」の普及も早まることになるからです。つまり、各家庭においては燃料電池(光源・熱源・動力源)用として取り出した水素ガスをペットボトル入りの水の中に注入してやるだけ(追加費用ゼロ)で、簡単確実に「水素豊富水」を作り飲むことができるようになり、そうなれば論より証拠で私の提唱するように、その家庭は健康を取り戻す、病人もやがていなくなる・・・という事実が各自の実体験として確認できるようになるからです。 |