○ 燃料電池車は未解決 |
平成15年2月16日(日)、テレビ東京系列(22:00〜23:00)で「ガイアの夜明け 脱石油! エネルギ−大革命〜燃料電池が世界を変える」が放映されました。
燃料電池の原理は「水素と酸素の化学反応によって電気エネルギ−を作り出し、熱源・ 光源・動力源用として利用する」ものです。なにせ排出されるのは水だけという究極のクリ−ンエネルギ−ですから100兆円の市場規模だと大いに期待されているわけです。
我が国経済産業省も2010年で5万台、2020年で500万台の燃料電池車の普及を目標として掲げています。ところが、世界に先駆けて燃料電池車を開発、昨年12月2日には総理官邸にトヨタ車と共に新開発車を納車したホンダ車の本田技術研究所上席研究員加美陽三氏は上記番組の中で「経産省の唱えている目標の達成などとてもムリ。だいいち、燃料電池車は0℃以下の気温の地域では走れない」との感想を述べていました。
氷点下では排気水蒸気が凍ってしまい燃料電池自体が壊れてしまうというわけです。 |
○ 家庭用燃料電池は実用化の段階 |
そこで、車に代わって脚光を浴び出したのが「家庭用燃料電池」だというわけです。
ところで空気の約2割は酸素ですから、酸素の供給については問題はないのですが、水素の供給の方は大問題です。同番組の紹介を兼ね以下順を追って述べることとします。
(1)水素の供給方法
最も簡単なのは「水素ボンベ(タンク)」から水素を取り出し供給する方法だといえます。番組の中で紹介されていましたが、燃料電池メ−カ−として世界で最も有名なカナダのバラ−ド・パワ−システムズという会社が昨年12月に世界で初めて出力1KWの超小型家庭用燃料電池を売り出したのです(価格は70万円)。
日本では危険だとの理由で水素ボンベを一般家庭に設置することは禁止されています。
ところが、アメリカでは条件さえ満たせば家の中に水素ボンベを置くことが許されているとのことで、番組では水素ボンベから取った水素と(空気中からの)酸素とを化学反応させ作り出した電気エネルギ−でパソコンを稼働させる場面が放映されました(実は、一昨年私どもが「水素豊富水製造法」として最初に考えついたのが上述のバラ−ド社の方法と全く同じ方法、つまり水素ボンベから取った水素ガスを導管を通してペットボトル内の水に注入するというものですが、「水素水製造装置」として特許登録されています)。
ところで、我が国では水素ボンベの一般家庭内設置が禁止されています。そのため水素を供給する方法として「改質器」、つまり都市ガスから水素ガスを取り出す装置の開発競争が繰り広げられているわけです。上記テレビ番組の内容も電気メ−カ−(富士電機)の技術者たちの開発秘話が主です。ところで私の考えでは、日本もアメリカと同様に水素ボンベの家庭内設置を条件付で認めるようにすれば急速に家庭用燃料電池の普及が進むものと思われます。そうなれば、私の念願である水素豊富水の普及も促進される筈です。
*ガン、糖尿病、C型肝炎等で闘病中の方々是非ご一報下さい。昨日も「20年続いた糖尿病が良くなってきました。まるで夢のようです」との嬉しい反響が寄せられました。
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