先週の木曜日(H14.10.17)付け朝日新聞夕刊に次のような記事が掲載されていまし
たので抜粋転載してみましょう。
ス−パ−の浄水スタンド
「安価で安心」人気上昇
マイナスイオン水にアルカリイオン水、ピュアウォ−タ−と麦飯石で濾過した水
― ス−パ−でいろんな名前の水が花盛りだ。ペットボトル入りのミネラルウォ−タ−ではない。自動給水機から直接、個人用ボトルに詰める新サ−ビスだ。最初に容器を買えばあとは無料というところが多い。客の評判もまずまずで、取り入れる店が増え、ス−パ−の定番「商品」になりそうな気配である。重い荷物を抱えることになっても「水」がほしい。水道水の味と安全性への不信は根強いようだ。 |
タネを明かせば、水道水をそれぞれの方法で濾過したり、電気分解した水だ。その手法が店の「売り」になっている。東京都世田谷区の大丸ピ−コック成城店は逆浸透膜を使ったピュアウォ−タ−の自動給水機を置いている。海水を淡水化できる超微細な膜で、普通の浄化方法では十分に取れない農薬の化学物質や病原性原虫も除去できるという方法だ。・・・最初に2リットルの専用ボトルを600円で買うと、あとは無料で1日1人1本を給水できる。利用者は平日で200人程度、土日は300人近い。
人気の理由の一つは安さ。「水道水をそのまま飲むのには抵抗があっても、全部をミネラルウォ−タ−にするのはもったいない」という消費者心理をつかんだ。大丸ピ−コックでは水のサ−ビスをする店を関東圏で10店にまで増やした。・・・ス−パ−の中ではいち早く取り入れたマルエツは、ミネラル分を多く含むという麦飯石で濾過した「おいしい水」が売りだ。・・・西友はアルカリイオン水、マイナスイオン水、麦飯石濾過水、ピュアウォ−タ−の4種類の水を店によって使い分けている。アルカリイオン水やマイナスイオン水は、ろ過した水を電気分解した水のことだ。・・・ほかのス−パ−でも「新規開店の店には水サ−ビスを必ず付け加えたい」というところもあり、さらに広がる様相だ。・・・ |
○ 画竜点睛を欠く |
朝顔に つるべ取られて もらい水 という句は余りに有名ですが、現今ではさしずめ
水道に 不安おぼえて もらい水 といったところでしょうか。
ところで、皆様方はすでにお分かりのように上の記事に紹介された水、つまりアルカリイオン水・マイナスイオン水・ピュアウォ−タ−・麦飯石濾過水・・・などの水も、残念ながら私の判定では「総失格」だということになります。なぜなら、それらの水も所詮は最も重要な要素である「水素」の抜け去った水(水素欠乏水)に過ぎないからです。
アルカリイオン水も生成直後は確かにある程度の量の水素を含んでいますが、ス−パ−で給水して自宅に持ち帰った頃には既に水素は抜け去った後だというわけです。
なお、最近ではマイナスイオン水という名の新顔も登場しているようですが、肝心要の「水素」の抜け去った水ではアルカリイオン水と同様「画竜点睛を欠く」と言わざるをえません。
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