
2004年7月11日大手町サンケイプラザにて、「水で健康になれるか」「免疫力を強化する」という2つのテーマを軸に第5回国際統合医学会が開催されました。当日の講演要旨をご紹介いたします。
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はじめに
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■私たちは酸素の海につかっている |
地球上の我々を取り巻く大気(空気)の約8割は窒素ガスであり残りの約2割は酸素ガスであることは言うまでもない。このうち窒素ガスとは異なり酸素ガスは化学的にも活性なため我々の皮膚は絶えず酸素による酸化障害のリスクに曝されているといえる。一方、我々は肺から摂取した酸素で、経口摂取した食物を酸化することによって生命維持に必要なエネルギ−ならびに必要な物質を作り出しているわけであるが、このとき酸素は食物によって還元されることになる結果として活性酸素が作り出されることになる。
いずれにせよ、我々は体の内も外も常に酸化障害に曝されているといえるのである。
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■酸化障害に対抗するには水素 |
さて、体の内外にダメ−ジを与える「酸化障害」に対抗する手段であるが、その最良の対策は論理上たった一つしかなく、それは「原子水素(活性水素)」だというほかない。
ここで我々が最初に留意すべきは、生物の誕生の場であり生物生存の大前提といえる地球上の水はその殆どが「水素の抜け去った水」、つまり生物の生存を脅かす酸化障害に対抗するには余りにも無力な水だという厳然たる事実である。
表現を変えれば、医学の祖とされる紀元前4世紀のヒポクラテス以来これまでになされてきた医学議論においては、この最も基本的にして深刻なる事実つまり生物生存の大前提である水が「水素の乏しい水」に過ぎないという致命的な事実が看過されてきたという医学史を我々は極めて深刻な問題として受け止めなければならないと考えるものである。
たとえば、活性酸素に対抗する手段として挙げられてきたのはベ−タカロテン・カテキン・キトサンあるいはポリフェノ−ル・ビタミンC等であった・・・という議論自体、論理からいって不思議なことだといわざるをえないのである。
ちなみに、我々の得たデ−タによれば「水素豊富水とベ−タカロテンとの抗酸化作用を比較したとき、「水素飽和水1.5 リットルの飲用は1本約200グラムのニンジン30本を摂ることに匹敵する」という結論を得ているのである。
ここで必要なのは発想のコペルニクス的転換である。つまり、生物生存の大前提である「水」を「水素の乏しい水」から「水素の豊富な水」に換えるときどのような変化が得られるかという問題の検討である。私どもは、生物の生存を脅かす酸化障害に対抗するための最優先選択肢として「常時水素豊富水」をつくり、その有効性を検討してきたが過去3年間極めて満足すべき結果を得ていると考えている次第である。
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