■第一章.水の誕生
百数十億年まえ起きたビッグバンによって地球は誕生したとされています。
そして、四十数億年まえ生物は地球上の「水」の中に誕生したと考えられています。言い換えますと、四十数億年まえの地球上にもし「水」が存在していなかった・・・と仮定しますと、この地球上に生物は誕生も生存もしていなかったことになります。
つまり、地球上における「水」の存在こそがあらゆる生物の誕生と生存にとっての大前提条件であった、ということになります。
ところで、ご存知のように水は水素と酸素の化合物です。
水素と酸素が2対1で結合してできたのが水で化学式では H2O と表されます。
ところで、水が水素と酸素との結合によってできた化合物であるということは、俗な表現を使いますと「水素と酸素は仲良しだ」ということになります。
言い換えますと、水素と酸素の仲が悪くて水素は水素で左を向いたまま、酸素は酸素で右を向いたままというのでは、いつまでたっても「水」は誕生しない(しなかった)ことになります。さらに、水の誕生なき場合には生物も誕生しなかったことになります。
さて水素と酸素は仲良し、つまり両者の間には互いに引き合うエネルギ−が働いていますが(水素結合エネルギ−と呼びます)、そのお陰で「水」は誕生できたのです。
ところで、この水素結合エネルギ−によって生まれたのが「水」ですから、水の中の水素は酸素と離れた形、水素だけが単独で酸素と離れた形では水中に存在することはできないということになります。そればかりでなく、たとえガスボンベなどから取った水素ガスを水の中に注入してやる、あるいは電気分解によって水素ガスを発生させて水素の増えた水(陰極水)を作ってやったとしても、何せ水素は宇宙で最も軽い気体ですから直ぐに大気中に逃げて抜けてしまうことになります。そのため高校の化学で習ったように、「水の中には水素は殆ど含まれていない」ということになるわけです。
このように、私たちの知っている水は全て「水素の殆ど含まれていない水」なのです。
要するに、自然界にある水、またその加工された水である水道水、またペットボトル入りの水などには「水素は殆ど含まれていない」という共通の大きな特徴があるのです。
この事実を先ずしっかりと認識し理解することが、あなたの健康維持さらには長寿の実現にとってたいへん重要な意味をもつことになるのです。
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第二章 生物の誕生 --->>>
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