■第一章 古い水
私の造語ですが、水に対する私独自の理論をご理解いただくには水を(一)古い水、と(二)新しい水、に分けてお話するのが適当であろうと考えています。
(一)古い水
「古い水」とは数十億年も前からこの地球上に存在している水、古くからある水のことを意味します。つまり普段私たちが何気なく飲んでいる水のことです。
湖や谷川の水、雨水や井戸水、地下水や湧水、また水道水などもこれに相当します。
日常私たちが自然水あるいは天然水という名で呼んでいる水のことです。
水道水といえども、元はといえばレッキとした自然水であることには変りありません。
ただ浄水場において塩素ガス投入による殺菌消毒という加工がほどこされた自然水だということになるわけです。そのほか、コンビニやスーパーに並んでいるペットボトル入りの水、全国各地にある名水、銘水・・・などの自然水もこれに含まれます。
要するに、私たちが日常生活で口にしている水の九九.九パーセントまでが、実はこの「古い水」に過ぎないというわけです。
○ 古い水の特徴
さて、では「古い水」にはどのような特徴があるのでしょうか。
一言でいいますと、その最大の特徴はそれら古い水の中には「水素ガスは殆ど含まれていない」という事実にあります。
結論からいいますと、自然界にある水には水素ガスは殆ど含まれていません。
水(H2O) は2コの水素(H)と1コの酸素(O)からできていますが、この水素と酸素は仲良しで互いになかなか離れないからです(離れたら水ではなくなりますが)。
そのため水素が酸素と離れた形で存在する、水素だけが酸素とは独立した形で水の中に存在することはできないというわけです。したがって、水素がとくべつ豊富に存在する水は自然界には存在しないのです。自然界にある水の九九.九パーセントまでが水素の殆ど含まれない水、つまり「古い水」だということになるわけです。
また、たとえ水素ボンベから取った水素ガスを吹き込んで水素の豊富な水を作ってみても、あるいは電気分解で水素の豊富な水を作ってみても、宇宙で最も軽い元素である水素は速やかに放散して失われてしまうことになるからです。そしてこの古い水に依存して生きている限り、美と健康の実現はさして期待できないであろうというほかないのです。
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第二章 新しい水 --->>>
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