○ 標的はただ一つ
さて前回
NO.39で「万病の原因は活性酸素である」という概念について述べました。このような概念は「一元論的発想」だといえますが、この概念をそのまま素直に額面通りに受け入れることにしますと、私たちが取るべき必要な対策は論理上たった一つしかないという結論に達することになります。それは次の一言に集約されることになります。
つまり、「万病の原因は活性酸素にある」というのであるから、活性酸素を消去できる方策さえ講じてやれば、万病の予防および克服は可能になる、ということなのです。
前回も述べましたが、新型インフルエンザの流行に対しても、問題は「活性酸素」にあるのですから、活性酸素の過剰産生さえ阻止してやればよいことになります。
換言すれば、インフルエンザ・ウィルスに一喜一憂する必要はない、というわけです。
念のためお断りしておきますが、「万病の原因は活性酸素である」という論理をそのまま受容する以上は、上のように結論するほかないのです。それ以外の論理はありえません。
実は、水素豊富水の愛用者の方々から異口同音に「最近カゼを引かなくなった・・・流感に罹らなくなった」という内容のメ−ルが数多く寄せられていたのです。つまり、「なぜ罹らないのか」の理屈を考える前に、「罹らない」という事実が先にあったのです。
○ 理論の前に事実があった
このような報告を前にして筆者は次のような理論を構築するに至ったのです。
(1)その1−それまで個体の免疫力に障害を与えていたと思われる活性酸素が経口摂取された水素によって次第に消去されたため、個体の免疫力が回復した。その結果として、インフルエンザの病状が改善されることになったと考えられる。
(2)その2−ウィルス侵入の結果個体の白血球は活性酸素を放出して対抗するが、その放出量が過剰となったため、インフルエンザ特有の症状が発現してきた。ところが、経口摂取された水素によって過剰な活性酸素が消去されたため病状が改善してきた。
○ 既成概念が壁
上に述べた(1)にせよ(2)にせよ、インフルエンザの発症に対抗するには活性酸素を消去すればよいのであって、ウィルス自体に対抗する必要はないのです。
ところが現実には、「万病の原因は活性酸素である」と主張している医師自身が、上の(1)あるいは(2)のような想定をすることは少ないのです。
その理由は、「病気を治すのはクスリである。水素など聞いたこともない・・・」という人類共通の強固な既成概念によって洗脳されているからだといえるのです(新しい理論、新しい考え方は敬遠されるのが世の常だといえましょう)。
一方では「万病の原因は活性酸素であるから、活性酸素を消去すれば万病は防げる」と主張しつつも、他方では「たとえ活性酸素を首尾よく消去できたとしても、それだけで万病を予防、治療できるのか?」という論理矛盾、自己矛盾に陥ってしまうのです。
いずれにせよ、「うがい・手洗い・マスク着用」などに比べれば、「水素の豊富な水」飲用の方が遥かに進化した科学的予防法だと考えますが、いかがでしょうか。